今回は、「ストレートネックと頭痛がどう関係するのか」を、小学生にもわかるようにざっくり解説できるかチャレンジしてみますね。
これは”姿勢矯正の専門学校”「ライス整体」のブログです。京都市伏見区#姿勢専門#頭痛#ストレートネック
たろう君の質問
ストレートネックと聞くと、太郎くんはこんな風に言うかもしれません。
「首がまっすぐって悪いの? まっすぐな方が姿勢いいんじゃないの?」
いい質問です!実はその逆なんです。
本来の首の骨(頚椎)は「ゆるやかなS字カーブ」を描いていて、
それがバネのように頭の重さを分散しています。
首だけではありません、腰も胸も緩く曲がっています。
もし、このカーブが消えて首がまっすぐになると――
重いボーリングの玉(=頭)を、細い筋肉(=首から肩甲骨)が
常時支えるようになります。 支えに慣れていない筋肉(アウターマッスル)が
悲鳴をあげ、肩こりや頭痛の原因につながってしまうんですね。
つまり「姿勢がいい=まっすぐ」とは限らないんですね。
はなちゃんの質問
すると、はなちゃんはこう言うかも知れません。
「ねえねえ、勉強で下を向き続けてると首が痛くなるのはストレートネック?」
これはかなり鋭いですね。
下を向く時間が長いと、首は「前方頭位(頭が前に突き出した状態)」になりやすく、
ストレートネックの大きな要因となります。
c研究でも、大学生や若い人のストレートネックが増えているのは、
スマホやPCの長時間使用が背景にあると報告されています。
以前はモニター病とか、スマホ首って言われてましたね。 つまり、
大人だけじゃなく子どもにも広がっている現代的、社会的な問題と言えます。
「姿勢は生活習慣を映している」――まさにそうです。
私たちが子供の頃は、運動や遊ぶことで自然にリセットされていたと言えますね。
ケンジくんの質問
ケンジくんは突っ込んで来るでしょう。
「でも、頭が痛いのは、脳みその病気でしょ?首はかんけーなくね??」
いえ、大アリです(笑)。 実は脳みそ自体には痛覚がありません。
何かの感覚を頭の痛みに変換しているのですね。
実際には、首や肩の筋肉に「トリガーポイント(しこりのような部分)」ができると、
その痛みが頭まで飛んでしまいます。 (頚性頭痛=首由来の頭痛 と呼びます)
例えば最初はふわふわの綿のハンカチでも、広げてゆっくり締め上げられると、
痛みがどこから出てくるのか、分かりにくかったりします。
2006年の研究では、緊張型頭痛の患者さんの首の後ろに、
このトリガーポイントが多く見つかったと報告されています。 つまり、
「頭痛の原因が首にある」ケースはとても多いのです。
タローくんの質問
でも、タローくんは納得できないかも知れません。
「いやでもさ、頭痛薬を飲めば治るんでしょ?トリガー?とか、関係なくね?」
そうです。ここが大事なポイントです。
薬は脳みそに効きます。 一時的に痛みを忘れさせます。でも、
ストレートネックそのものが変わらなければ、再発を繰り返すことが多いんです。
(研究論文によると、ストレートネックや姿勢の悪さと頭痛の相関ははっきりしています)
つまり「ぶり返さないためには、姿勢そのものを整える」ことが必要になるんですね。
まとめ
* スマホやパソコンを「目線の高さ」に調整する
* 頭痛対策に、1時間に1度は首と肩をほぐす運動やストレッチを入れる
* 猫背にならないよう、背中を伸ばす習慣をつける
* ゆっくり散歩を楽しむ。瞑想しているつもりで、10分から30分。
こうした小さな工夫が、薬に頼らない「本質的なストレートネック・頭痛対策」に
つながります。
首がまっすぐ=いいことではない 。
スマホや勉強の姿勢がストレートネックをつくる 首の筋肉がこると、
頭まで痛くなる。
薬だけでは根本的には変わらない
「だから勉強やゲームと、運動のバランスが大切なんだよ」と伝えれば、
小学生も行動してくれるかも?
頭痛がなかなか治まらない、薬が効きにくいと感じる方へ。
それは「体からのサイン」かもしれません。
運動不足、情報に振り回され過ぎ、仕事のしすぎ。 健康を削っては、
人生を削るのと同じでしょう。
生活の中で少し姿勢を正すこと、運動習慣、それは
未来の健康への大きな投資です。
「ストレートネックは早めに取り組むことで楽になる方が多いです」
習慣を見直すことで、まだまだ改善の余地があります。
参考文献
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Fernandez-de-las-Penas C, et al. Trigger Points in the Suboccipital Muscles and Forward Head Posture in Tension-Type Headache. Cephalalgia. 2006.
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Carvalho GF, et al. Analysis of the cranio-cervical curvatures in subjects with migraine. Manual Therapy. 2017.
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Cross-sectional study, Association of forward head posture with neck pain, cervicogenic headache and migraine.2023.
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Miles O. Fortner et al., Is the cervical lordosis a key biomechanical biomarker in cervicogenic headache? Case report, 2021.
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