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「血圧と脳の詰まりの関係」を小学生にもわかるようにザックリ解説してみた

 さて、今日は「降圧剤では脳梗塞を防ぎきれない」についてを、小学生に分かるようにざっくりと解説してみますね。

 皆さんは「脳の詰まりと、血圧の関係」と聞くとどのように
思うでしょうか?
どんな関係か、想像できるでしょうか。

タカシくん:「?あれ、うちのおばあちゃん、脳梗塞の予防で
血圧の薬を飲んでいるって言ってたよ……。
なんでなんだろ?血管が破れちゃうのかな?」

 いいですね、タカシくん!素晴らしい着眼点ですね。
最近の小学生は進んでいますね。

 脳の血管が破れると”脳出血”です。
血管が詰まると”脳梗塞”ですね。
”脳出血”の場合は、短時間で致命的になりやすいです。
驚くかもしれませんが、あまり血圧は関係ありません。

 ”脳梗塞”の場合は、詰まった血管が影響する範囲の細胞が
死んでしまい、いわゆる”片麻痺”の状態になります。

どちらも人生にとって大問題ですね。


 血管は“ゴムホース”じゃなく“生きている”

ヨウコちゃん:「じゃあ、血圧を下げるより、つまらないように
掃除した方がいいじゃない!」

 素晴らしい!いきなり核心に迫りました!
今日は早く帰れるかもしれませんね。

 さて、何かが血管の中にあるので、通路が詰まってしまいます。
何かとは”血栓:けっせん”といいます。
イメージは”傷口の瘡蓋・カサブタ”ですね。でも、
どうして血管に瘡蓋ができるのでしょう?

ヨウコちゃん:「うーん、マリカーみたいに壁にぶつかってる!」
 お、いいですよ、いいですよ!
血液中は赤血球など、”血球と呼ばれるマリカー”があります。
これが当たると血管に”擦り傷”ができますね。

 もし、マリカーのコースが柔らかい”ゴム製”だったら、
擦り傷はできにくいですね。
でも、カチカチの”木製”だったら、コースにも派手に傷が付くでしょうね。

 

血管って、ただのパイプじゃなくて“生きてる”んです。

内側は内皮(ナイヒ)細胞という“バリヤー”が並んでいて、
血球の流れを常にチェックしてます。

 血圧が高くなっても、内皮細胞が元気なら
圧力にも耐えられますね。
 でも、糖質の摂りすぎや酸化ストレス、
喫煙などでバリヤーが硬くなります。
”動脈硬化:どうみゃくこうか”と言うよ。

タカシくん:「あれ?バリヤーは固くなった方がいいんじゃない?」

 そう!そこから大変なことになるんだよ。
学校の散水ホース見たことある?
サトシくん:「はい!古いホース。硬いよね?
昔は掃除の時につまんだら、遠くまで水を飛ばせたのに」
そうだね。え?掃除の時?

 無理やり遠くに飛ばそうとして、
勢いよく蛇口を開けたら、どうなりそう?
「バリバリバリって割れるかも!」
そう、血管も固くなると、血圧で壊れるんだよ。
そこにカサブタができちゃうんだね。
硬い血管ではなくて、強くて柔軟な血管が必要です。

 サトシくん:「そうなんだ。あれ、でも血圧を下げたらさ、
固くなった血管が?よくなるの?」
 はい、そうなんです。確かに降圧剤は“圧力”を下げます。でも、
“バリヤーの修復”まではしてくれないんだよ。

サトシくん:「ということは、薬を飲んでも、血管は詰まっちゃうの?」

はい。血圧の薬を飲んでいても脳の詰まり”脳梗塞”が発生しているんだ。

 “数値”を下げても、血管は修復できない

『血圧って、心臓からの“押し出す力”と、
血管の“しなやかさ”のバランスで決まる。
薬で心臓の力を弱めたり、血管を広げると、数字は下がる。
そのために、血流そのもの(つまり酸素を運ぶ力)は弱くなり、
脳の末端まで血が届かなくなることもある。

タカシくん:「?それじゃ効果ないってことじゃん!」

おっと、極論だったかな。補足すると、
本当の治療とは、“血管を若々しく”することなんだ。
つまり、正しい血圧と、血管のバリヤーを改善することだね。


 “良い血圧”がカギを握る

血液がドロドロだと、血圧を下げにくい、
血管のバリヤーも悪くなる。
ドロドロの原因は主に3つ:

  • 糖質過多(血糖の乱高下)

  • 脂質の酸化(古い油の摂取)

  • 慢性炎症(腸や歯の炎症)

これらはすべて、分子栄養学の得意分野。
ビタミンB群、C、E、オメガ3、亜鉛などが足りないと、
『赤血球が硬く』なって血が流れにくくなる。
だから、“血圧”よりも“血液の質”が本質的なんです。


 “下げすぎ”が脳を低下させる

 血圧が下がると、脳に届く血流が減り、酸素不足になります。
脳は「省エネモード」に入り、代謝が落ちていく。
すると、神経の”元気”まで落ちてしまいます。

ヨウコちゃん:「つまり、血圧って“下げればいい”わけじゃないんだ?」

そう!そうなんだよ。
『血圧って必要』なんだよ。
血圧が高いのは“脳が酸素を欲しがってるサイン”でもある。
大切なのは“なぜ上がったのか”を見つけることなんだ!


体からのメッセージ

高血圧は悪者ではなく、体が
“圧を上げて、脳に血を送ろうとしている”状態と言える。
だから降圧剤で無理に抑えると、“SOSを聞き逃す”ことになる

本当の治療は、

  • 食事で血液を整える(糖・脂・ビタミン)

  • 歩行などで血流を促す(酸素供給)

  • 睡眠と呼吸で自律神経を整える

こうした生理的な整え方で“血管の若さ”を取り戻すことなんです。


 まとめて!先生!

 降圧剤では脳梗塞を防ぎきれない理由は、すでに
血管に障害が及んでいるからです。
確かに高い血圧では、発症リスクがあります。が、
残念ですが、降圧剤は脳梗塞の予防ではない、と言えそうですね。

・FAQ:よくある誤解と本当のところ

Q1:降圧剤は脳梗塞を防ぐ?
A:治療法選択の一つ。
血管壁と血液の健康を改善しなければ発症、再発もする。

Q2:高血圧自体は悪いこと?
A:良いか悪いかでなく、
体のSOSとしての反応でもある。

Q3:血圧が下がれば安心?
A:脳への血流が減ることもある。

Q4:コレステロールは悪者?
A:LDLは、傷を修復するために集まる。

Q5:数値を下げる=治す?
A:数値ではなく“生理的であること”を
 整えることがスタートライン。

以下、おすすめの良い習慣

① 活性酸素を“出さない・消す”生活

  • 精製糖質・過酸化脂質(揚げ物・加工油)を控える

  • 抗酸化栄養素(ビタミンC、E、ポリフェノール、コエンザイムQ10)

  • ストレスによる交感神経過活動を抑える

→ 活性酸素は血管内皮を傷つけ、血栓の種を作る。
 「酸化」を減らすだけで、血管の弾力性が蘇る。


② 運動習慣 ― “拍動を全身に伝える”

  • 歩行(特に下肢ポンプ)

  • 軽い筋トレ・ストレッチで毛細血管を開く

  • 朝の体温上昇を促すリズム運動

→ “流れ”を作る筋肉活動こそ、血流再分配の基盤。
 動くことで神経も再学習する。


③ 睡眠 ― “神経と血管の再構築時間”

  • 深部体温を下げる(夜の入浴→就寝1時間後が理想)

  • 光リズム・メラトニンの確保(夜のスマホ光を減らす)

  • 睡眠時の呼吸(無呼吸対策・横向き睡眠など)

→ 夜間に血管修復と老廃物排出(グリンパ系)が進む。
 質の悪い睡眠は「翌日の高血圧」と連動する。


④ 腸内環境 ― “血管を育てる臓器”

  • 食物繊維・発酵食品で短鎖脂肪酸を増やす

  • 腸内で作られるセロトニンが血管弛緩・自律神経を安定化

  • 腸内炎症を減らすことで**血管炎症(内皮障害)**を防ぐ

→ 「脳と腸の二重循環」を意識することが、
 脳梗塞リスクの新しい視点。


⑤ 水分と塩分の“リズム”

  • 水分不足は血液粘度を高め、血栓形成を促す

  • 一方で、極端な減塩は血管の張力を弱める

  • 「朝と入浴後に一杯の水」が最も重要

→ “血液の質”を保つのは薬ではなく、
 日常のリズムとミネラルバランス。


最終結論(追補版)

 降圧剤では「流れの質」は変えられない。
真の脳梗塞予防は、
「酸化を減らす」「動かす」「眠る」「腸を整える」「潤す」
― この5つ。『食う・寝る・歩く』と覚えてくださいね。

なぜ、整体師がこんなお話をするのか?

 脳梗塞は、ある日突然、私たちの人生を変えます。
当院でも機能改善のリハビリを行っていますが、
やはり、予防が重要。何より予防。
「喰う・寝る・歩く」を
お勧めしています。

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「京都・姿勢矯正の専門学校」ライス整体

参考論文

  1. SPRINT Research Group. NEJM 2015
     降圧治療は全死亡率を下げるが、脳梗塞の発症率低下は有意でない。
     https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1511939

  2. Kawamura et al., Stroke, 2018
     降圧剤服用者でも脳小血管病変が進行。
     https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29662043/

  3. Li et al., Hypertension, 2020
     動脈硬化の進行と脳梗塞発症は、血圧値よりも血管弾性の低下が関与。
     https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32027619/

  4. Satoh et al., J Hypertens, 2019
     降圧治療群と非治療群の比較で、血流速度の改善は限定的。
     https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31169867/

  5. Blacher et al., Circulation, 2016
     血管の硬さ(動脈スティフネス)が心血管・脳血管リスクの主要因。
     https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27246945/

 

 

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