「外反母趾とフラフラの関係」を小学生にもわかるようにざっくり解説してみた!
バランスの悪化──影の実力者は「ふくらはぎ」?
女性のあなたは、心当たりありますか?60代になると
よく聞く悩みがあります。
-
「外反母趾がひどくなって靴が合わない」
-
「背中が丸まって、歩くとき前かがみになる」
-
「家の中でもフラフラして転びそう」
でも実は──「バランスが悪くなるのに年齢は関係ありません」
そのように聞くと・・
太郎くんが元気に質問します。
「ねえバランスは練習するしかないんじゃない?
今週の体育は平均台だったよ!」
今週の体育は平均台だったよ!」
うん、そうですね、効果あるか・・。
いつも太郎くんの発言力は、素晴らしいと思っていますよ。ただ、
平均台は落ちそうで見てられないかもしれません。
ドキドキしますから・・
はい、残念ながら平均台はやめておきましょう。
バランスの王様は2人
-
筋肉(特にインナーマッスル)
-
神経(三半規管や反射神経)
高齢になってバランスを崩す多くの原因は、実は
「筋力の低下」です。
そのサインは、全身あちこちで見ることができます。
腰や背中が曲がる・O脚・X脚、そして「外反母趾」です。
「ねえ、原因は!?外反母趾は靴が原因じゃないの?」
おっと、サナちゃんの質問が食い気味で、驚きました。
もしかしたら外反母趾で悩んでいるのかもしれませんね。
外反母趾といえば「靴のせい」とよく言われます。
もちろんハイヒールなど靴の影響もあります。
でも、小学生でも外反母趾になることがあるんです。なぜでしょう。
例えば、エヴァ○ゲリオン
例え話で解説しましよう。
皆さんは知らないかもしれませんが、
碇シン○くん(神経)と、
初号機(筋肉)は協力して
走ったり、戦ったりできます。
バランスをとっていますね。
二人は協力関係です。
でも活動限界を過ぎると、
シ○ジくんは無事でも、
初号機は動けなくなります。
この状態が筋力低下ですね。
力を失い、ガックリと崩れます。
この状態が”外反母趾”と言えます。
外反母趾と扁平足
最新の研究ではこんな報告が出ています。
-
ふくらはぎの表層(腓腹筋)の硬さが外反母趾と関連(2021年)
-
ヒラメ筋が短縮している女性に外反母趾が多い(2022年)
-
「外反母趾は、扁平足と併発しやすい」(巻末6)
つまり、外反母趾は「足の指」だけでなく
「ふくらはぎを含む下腿全体の筋バランスの崩れ」が
扁平足、外反母趾に至らせた、と言うわけですね。
太郎くん
「あれ?外反母趾は、扁平足を治せばいいの??」
ビンゴ!その通り!どうやら外反母趾と扁平足はセットのようです。
ふくらはぎの筋力の弱さから「負のドミノ倒し」が
起きているのが原因なんですね。
靴だけじゃダメな理由
外反母趾対策として、靴やインソールを工夫する人は多いですが、
初号機に「非常電源」を使っているのと、似たような物ですね。
本当に必要なのは、ふくらはぎの筋肉を鍛えて整えること。
ただし、見た目の筋肉ではなくインナーマッスル。
外からは見えない、姿勢やバランスを支える大事な筋肉です。
サナちゃん
「み、見えない筋肉?トレーニングしてるのに?」
──オドロキましたか?まあ、ムキムキにならないと地味ですね。
実際、ふくらはぎを鍛えることで歩行や
転倒リスクの改善につながる研究は数多くあります。
地味で目立たない筋肉ですが、
年齢を重ねるほどに存在感は増す一方なのです。
「外反母趾と扁平足、バランスの崩れ」は
「ふくらはぎの弱さ」で
説明できそうです。
そこでインナーマッスルは多くありますが、
一つ”後脛骨筋”のトレーニングをご紹介します。
”タオルギャザー”
床に置いたタオルを、足指でたぐり寄せてください。
ほら、地味ですね。
シワがおおく感じたら、後ろ方向にシワを伸ばし、修正します。
タオルギャザー
まとめ
-
外反母趾と扁平足・姿勢悪化には「ふくらはぎの弱さ」が関与
-
ふくらはぎは姿勢保持と動作、両方の要
-
外反母趾は靴だけでなく、ふくらはぎの筋バランスの問題
-
ふくらはぎを使った歩行が「自分の足で歩く未来」につながる
コーヒーブレイク:整体師が外反母趾?
今回ご紹介したように人の足部には、
さまざまな変形を見る事があります。
それらは同時多発の問題ではなく、
1箇所の機能不全で、
極論ですが、一つの習慣の問題と言えます。
単なる足の変形ではなく「全身のバランスの乱れ」が
そこに現れているからです。
歩行や姿勢、筋肉の使い方の悪癖が凝縮して
股関節、膝や足指に出るので、改善アプローチを探る入口になります。
つまり外反母趾は“結果”であり、原因は日常の
気づかない習慣と言えるでしょう。
習慣とは例えば”良い歩行をする習慣”ではないかと
僕は考えるのです。ぜひ、
「良い歩行『FFSのブログ』」も読んでみてくださいね。
参考までに
ふくらはぎは“歩くだけの筋肉”ではない
「ふくらはぎは歩くときに使う」──多くの人がそう思っています。
でも実際は、もっと大切な役割があります。それは、
『立つこと』。
体が前に倒れないように微調整しています。
つまり、ふくらはぎ(の深層筋)は
姿勢を安定させる装置 でもあるんです。
僕はこの機能は「インナーマッスル」と呼べると思います。
2004年の研究(巻末1)では、ふくらはぎの筋肉や
腱の機能が落ちると、高齢者のバランス能力が大幅に下がること
が報告されています。
さらに2024年の研究(巻末2)では、
ふくらはぎを疲労させただけで、静止バランスも歩行テストも
一気に悪化。転倒リスクが上がることが示されています。
ぜひ、イラストのエクササイズを試してくださいね!







