癌の原因にもなってしまう「活性酸素」を、小学生にもわかるようにザックリ解説してみた!
ほんとうに酸素は安全でしょうか?!?
私たちの生活に欠かせない酸素。でも、
ちょっと扱いを間違えると金属は“サビ”てしまったり、
身体は”活性酸素”によって影響を受けたりします。
今回は「酸素と活性酸素」の関係を、ざっくりと
小学生にもわかるように解説できるか挑戦します!
1. 生物にとって酸素は必要だけど有害?
酸素は私たちが生きるために絶対必要ですよね。
呼吸しなきゃ1分だって苦しくて、死んじゃうかも知れません。
そう聞くとマナブくんは、こう言うのではないでしょうか。
「でもさー、酸素っていっぱい吸ったらさ、もっと元気になるんでしょ?
入院したら”酸素マスク”で吸うんだよ。Netflixで見たもん!」
マナブくんは、医療系が好きなのかもしれません。僕もERとか観てました。
病院に設置する酸素は99.5%以上の純度の「医療用液体酸素」です。
だがしかし残念。酸素は使い方や量を間違えると、ジャイアン的に
なります。身体にダメージを与えるようになると「酸化ストレス」と呼びます。
鉄サビのイメージの反応が、血管内など、体内で起きます。
”活性酸素”もその一つです。
2. 赤血球の働き
だから体の(血管の)中では”酸素”は、安全にパッケージ
される必要があるのですね。
それを「赤血球」が運んでいます。
赤血球は酸素専用タクシーみたいなもので、肺から全身へ酸素を届けます。タンパク質でできてますが、数が減ると”貧血”状態などになります。
そこで、病院では濃いめの酸素を、マスクから与るように指示されます。
ヨシコちゃんは、立ち上がると得意げに話します。
「酸素があっても、体の隅々まで届かないのよ、赤血球が必要ね。
給食が届いても、届ける給食係が少いと、みんな待ちくたびれて
お腹が空いて死んじゃうってわけね。」
はい、全くその通りです。”貧血”には赤血球の「数」、
赤血球の「大きさ」が関係します。「給食係の一度に運べる量」
と言えるかもしれませんね。
3. 血漿酸素?
血液の液体部分、”血漿”にも微量の酸素が溶けています。
こちらは「すぐ使える酸素予備軍」。
赤血球が少なくても、血漿酸素がちょっとの間だけサポートします。
4. 活性酸素とその影響
酸素は使うと一部が「活性酸素」に変わり、
”ジャイアン・リサイタル”をします。
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細胞を攻撃して傷つける
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体(血管)にサビを作る
マナブくんは、混乱してしまうかもしれません。
「じゃあ酸素は毒なの?健康に悪いの?あまり吸わない方がいいの?」
いやいや、十分吸って下さい。酸素は必須、でも
”ジャイアン・リサイタル”の対策は
必要ですね。
5. 活性酸素による病気や体調変化
活性酸素が増え、”酸化ストレス”が高すぎると、病的障害が起きます:
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視神経や脳神経の損傷
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動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞
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白内障、緑内障や、肌のシミ、シワ
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糖尿病、脂質異常症
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神経変性疾患(アルツハイマー病など)
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がん
身体の中で“鉄サビが広がる”イメージです。
古い映画ですが「グレムリン」と言うファンタジーでは、頭の良い可愛らしいペットが、変身して凶悪なモンスターに変身しましたね。
6. 抗酸化物質とは?
ではどう守るか?サビを減らす味方がいます。
「抗酸化物質」が活性酸素をキャッチして無害化してくれます。
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ビタミンC・E → 暴れん坊酸素を素早く無毒化します。
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ルテイン・ゼアキサンチン → 網膜の防御隊
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オメガ3脂肪酸 → サビから細胞膜を守る盾
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快適な生活習慣(睡眠、散歩)、ストレス管理によるホルモン分泌
これらは食事や生活習慣で補うことが可能です。
7. 活性酸素と健康の観点
活性酸素は多すぎると病気になりますが、少量は免疫細胞の防御にも利用されます。必要な働きもあるのです。
つまり、酸素は体に「いいやつでもあり、悪いやつでもある」
両面性があります。
小学生には、自分ごとに考えるのは難しいかもですが、抗酸化食・適度な運動・リラックスで“モンスターをコントロール”して、健康寿命を伸ばすことが可能だということですね。
まとめ
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酸素は生きるために必要だが、暴力化すると体をサビさせる
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赤血球が酸素タクシー、血漿酸素は予備軍
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活性酸素を抑える抗酸化物質・ホルモンで目や体の健康を守ろう
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少量の活性酸素は必要なので、完全排除は必要ない。
なぜ整体師がこのブログを書いたのか:
患者さんの多くは痛みを取りたいと言うことを望んでおられます。確かに体のあちこちには痛みを出す原因となるコリや硬さがあります。しかし活性酸素が治りにくい状況を作ってしまっている。血管を硬くしたり免疫を低下させたりしているのだとしたら、そこは改善の方向に持っていくのが本当の改善傾向だと思うのです。







