「トレンドの分子栄養学」を小学生にもわかるように、ざっくり解説してみた!
「さぁ、今日のテーマは“分子栄養学”です。
皆さんはもうご存知でしょうか。
聞いたことあるけど、難しそう。
胡散臭い。そんな方のために、小学生にもわかるように
ざっくりと解説できるか挑戦してみました。お楽しみください!
1.薬を飲むしかない?
皆さんは「薬を飲んでも病気は良くならないよ」と、言われると、どう思うでしょうか。
このように聞くとタカシくんは、こう答えるかも知れません。
「嘘だね!だって病院に行ったら薬をくれるよ!おばあちゃんは、いっぱい薬を出してくれるから✖️✖️先生はいい先生だって。
テレビでもCMいっぱい流れてるし。」
はい!そうですねー。
薬はたしかに大事です。でも
薬は“症状をおさえる”のが中心です。たとえば頭が痛いときに薬を飲めば、痛みは改善しますね。(このような一般薬はNSAIDsとも言われます)
でも“なぜ痛いのか”という原因まで、
解決してるわけじゃないですね。
特に、原因が不明なときや、改善を感じない場合は、
長くのんだとしても、薬の恩恵を感じにくいでしょう。
そこで、あるドクターが言いました。
「僕たちは個性があるのに、なぜ必要な栄養は同じなんだ?
今までの栄養学は、必要なエネルギーだけ研究してる。
健康を持続するためには、もっと丁寧な栄養摂取が必要だな!」
と言いました。
ボヤかしたような単語ばかりで、『???』となっている事と思います。
そこで新幹線で例えてみます。
新幹線の例え
**古い栄養学:
新幹線を走らせるのに必要なのは「電気」だと考える。
電力が足りていれば、「すべての新幹線はいつも通り」走ることができる。
** 分子栄養学: 電気だけでなく、ブレーキの油圧、レールの状態、車輪のグリース、運転システムのセンサーまで考える。 定期的な交換や、こまめに点検すれば何年も不調なく安全に走れます。
*古い栄養学 → 燃料(カロリーや三大栄養素)があるかどうか。
*分子栄養学 → 部品やシステム(ビタミン、ミネラル、抗酸化物質)が
きちんと働くように個別にメンテナンスをする。
そこで、このような視点で、必要な栄養を一人一人に合わせて考えて、
普段から(本来の)、強い身体になろうと考えたのが
新しい栄養学”分子栄養学”という訳です。
そのドクターが三石巌さんです。
例えば、うんこが出なくて苦しい時、浣腸するかもね?
でもいつも浣腸するのは健康な小学生とは言えないかなー。
できたら、毎朝うんこは自然と出て欲しいね。これを大事にするんだ。
だから、これで病気を全て解決できるとは考えないでね。
一つの考え方として、知って欲しいかな。
ちなみに、ドラゴンボールの”仙豆”なら、両方解決できるかもー?
薬を飲む前に丈夫な体を取り戻す考え
さなちゃんは驚いたように言います。
「え!じゃあ薬を飲まなくていいの?」
「もちろん薬が必要なときは、あるよね。でもね、
薬を飲む前に『そもそも体の元気力は十分か』も大事なんだよ。
たとえばサッカーチームで、グラウンドに選手(栄養)が
10人しか居ないと、どんな作戦(薬)でも勝ちにくいよね。だから
まずは選手をそろえる=栄養を整える。
これが分子栄養学の基本なんだ。」
2.例えば?
考え込んでいたサナちゃんが手を上げます。
「先生、痒いのも病気?アトピーって知ってる?」
はい!そうですね。
アトピーはかゆみや、炎症がつらい病気ですね。
免疫が自分を攻撃して、炎症を起こすと言われてて、原因は不明です。
でもね、分子栄養学の考え方では、細胞を作る材料(たんぱく質・ビタミン・ミネラル)が足りないと、皮膚が弱くなるって考えるんだよ。
たとえば、うどんの麺を作ったことはあるかな。
小麦に水を加えてよく捏ねるんだ。でも、
小麦粉が足りなかったり、捏ね方が不足してると
弱い麺になって、茹でる時に壊れてしまう。完成できないんだ。
分子栄養学の視点
タカシくんはいつも、給食を残さず食べます。
「先生、栄養ってご飯のこと?それともビタミンとか?」
両方栄養だね!ただし、ビタミンやミネラルは“商品に必要な
部品やネジ”かな。中でも「必須」と呼んで食べ物で取らないと
いけない物がある。これが、不足しやすいんだね。
ご飯(お米やパン)は体を動かす”エネルギー源”だ。
サッカー選手ならスタミナだね。
どっちも大切なのはわかるかな。
ビタミンが不足すると、例えば、
サッカーの試合の以前に、体調不良で練習できない。
その場合は、試合に出場するために”薬”を、仕方なく使うかもね。
ドーピングはダメだけどね。
(他にも”活性酸素”の対策としての「抗酸化物質」、
ホルモン、酵素の材料になる「良いタンパク質」を加えて、
”分子栄養学の三本柱”に考えています。)
原因不明の貧血、糖尿病、認知症、etc
ここで、陽子ちゃんが立ち上がります。
「ねえ!病気と言っても、虫歯なんて無理でしょ?」
彼女はお菓子が大好きです。治療をするのかも知れません。
「虫歯はえっと病気なのかな・・でもね、
『歯を丈夫にして虫歯予防』と、考えるなら当然、
ビタミンとミネラルは不足してはいけないですね。
他にもたとえば…
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貧血:鉄やタンパク質が足りないと赤血球が足りなくて、指先も冷えやすい。
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糖尿病:砂糖の食べすぎだけじゃなく、筋肉が少ないと血糖をためておけなくなる。
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認知症:脳がエネルギー不足になって、考える力が落ちる。
このように、”薬”の前に“栄養で土台を強く”できたら
予防、改善だけでなく、薬の効果を高めることにもなるね。
まとめ:整体師が栄養学を薦めるわけ
”痛み”を原因から改善したい時に、薬を減らしたい時があります。
虚弱体質の患者さんもいます。
身体が強くなることで、短期間で効果的に改善できるかも知れません。
整体で改善した効果を、持続することも可能だと考えるのです。
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『薬に頼る前に、まず材料が足りてるか?』を考える科学。
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アトピー、貧血、糖尿病、認知症など、「栄養不足が関わる」と、
”解釈できる病状”に注目している。 -
食べ物やビタミンを整えることで、メンバーが気持ちよく作戦に参加できる。
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必須ビタミン、必須ミネラルは、薬に比べると腎臓・肝臓の負担がわずかです。不要な分はオシッコなどで排出されるからです。
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特に必須ビタミン、必須ミネラルは微量ですが、
確実に摂取するべきです。そこで、
個別に測定して、少し多めに実際の摂取量を決定する考えを”メガビタミン”と呼んでいます。
参考文献
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MEGV(分子栄養学研究所)公式サイト
🔗 https://www.megv.co.jp/molecularnutrition/?page_no=3
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三石巌が提唱した「分子栄養学」の基本的な概念を紹介。
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DNAを起点に栄養を捉える新しい栄養学であること、古典栄養学との違いが説明されている。
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個体差に応じた栄養条件の重要性も強調。
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三石理論公式サイト
🔗 https://mitsuishiriron.com/about/
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三石理論の三本柱(高タンパク・メガビタミン・活性酸素除去)を解説。
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健康維持のために分子栄養学をどう実践するかを簡潔に説明。
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高タンパク、ビタミン必要量の個体差、活性酸素の害などを詳しく理論化している。
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Orthomolecular Medicine Tokyo(分子整合栄養医学協会)
🔗 https://orthomolecularmedicine.tokyo/orthomolecular/books/
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分子栄養学に関連する書籍紹介。
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三石巌の著作を中心に、分子栄養学の理論的背景と応用が示されている。
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J-STAGE(学術論文プラットフォーム)
🔗 https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/96/3/96_65/_pdf
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分子栄養学の学術的な位置づけを解説した論文。
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三石巌の研究が「市民運動」としての側面も持つこと、メガビタミン主義の理論的基盤が述べられている。
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BOOK OFF Online(書籍販売サイト)
🔗 https://shopping.bookoff.co.jp/new/0018911580
-
三石巌の著作『分子栄養学入門』紹介ページ。
-
古典栄養学から分子栄養学へのパラダイムシフトが解説される入門書。







