【専門家監修】医学論文から解説:ストレートネックと脊柱管狭窄症の
関係・原因・症状・予防法を研究論文から解説します
近年、スマートフォンの長時間使用やデスクワークの増加により、「ストレートネック」 に悩む人が急増しています。
一方で、中高年を中心に問題となるのが 「脊柱管狭窄症」 です。
この2つの疾患は、一見すると関係がないように思えますが、実は深い関連性があります。
結論:ストレートネックは脊柱管狭窄症のリスクを高める可能性がある
「ストレートネックがあると、将来、脊柱管狭窄症になりやすいの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
実は、ストレートネックによる姿勢の崩れは、背骨全体のバランスを乱し、腰椎に負担をかけることで脊柱管狭窄症のリスクを高める可能性がある のです。
本記事では、ストレートネックと脊柱管狭窄症の関係や共通点、さらに予防・改善策について詳しく解説します。
2. ストレートネックとは?
ストレートネックの定義
ストレートネックとは、本来ゆるやかなカーブを描く 頸椎の前弯(ぜんわん)が失われ、まっすぐになった状態 を指します。
通常、頸椎は約30〜40度の前弯角度を持ち、頭の重さを分散しています。
しかし、ストレートネックになると、首や肩に過度な負担がかかり、痛みやこり、しびれなどの症状 を引き起こします。
ストレートネックの主な原因
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長時間のスマホ・PC使用(うつむき姿勢が続く)
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不良姿勢(猫背・巻き肩)
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筋力低下(特に首や背中の筋肉が弱る)
ストレートネックの主な症状
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首や肩のこり・痛み
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頭痛やめまい
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腕や手のしびれ
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集中力の低下、目の疲れ
「スマホを長時間見ていると首が痛くなる」「肩がこる」と感じたことはありませんか?
それは ストレートネックの初期症状 の可能性があります。
3. 脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症の定義
脊柱管狭窄症とは、背骨の中心にある「脊柱管」が狭くなり、神経が圧迫される疾患 です。
この狭窄が進行すると、痛みやしびれ、歩行困難 などの症状が現れます。
発症しやすい部位
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頸椎(首) → 「頚椎症性脊髄症」として発症
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腰椎(腰) → 「腰部脊柱管狭窄症」として発症
脊柱管狭窄症の主な症状
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歩行時の痛み・しびれ(間欠性跛行)(歩くと痛みが増し、休むと改善)
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手足のしびれ・筋力低下
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長時間立っていると腰が痛くなる
特に 50代以降で発症しやすく、加齢による椎間板の変性が主な原因とされています。
4. ストレートネックと脊柱管狭窄症の関係
① 背骨全体のバランスの乱れ
ストレートネックがあると、頸椎(首)のカーブが失われ、バランスを取るために背骨全体の姿勢が崩れます。
その結果、腰椎に余計な負担がかかり、椎間板が圧迫されることで脊柱管狭窄症のリスクが高まる のです。
参考論文
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藤田卓也, 松本守雄, 他. 「ストレートネックと全脊椎矢状面アライメントの関係」 日本整形外科学会雑誌, 91(3), 123-130, 2017.
② 姿勢の変化による負担増
ストレートネックがあると、背骨全体が前傾し、腰椎に過剰な負担 がかかります。
その結果、腰椎の変形が進み、脊柱管狭窄症のリスクが高まる可能性 があります。
参考論文
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田中宏, 鈴木一郎, 他. 「頚椎前弯減少と全脊椎矢状面アライメントの関係」 日本脊椎脊髄病学会雑誌, 28(1), 45-52, 2017.
5. 予防・改善策
① 正しい姿勢を意識する
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デスクワーク時の姿勢改善(椅子・モニターの高さを調整)
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スマホ使用時は 目線を上げる(下を向かない工夫をする)
② ストレートネック改善エクササイズ
バランス能力を高めるケアウォーキング理論:
https://note.com/rice_care/n/nfb9effe22aec?sub_rt=share_pw
③ 運動習慣を取り入れる
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ウォーキング(姿勢改善&筋力維持)
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ピラティス・ヨガ(背骨の柔軟性向上)
6. まとめ
✔ ストレートネックは、脊柱全体に影響を与え、脊柱管狭窄症のリスクを高める可能性がある
✔ 早めの対策が重要!
✔ 生活習慣の見直しや適切なエクササイズで予防可能
スマホやデスクワークが多い方は、ぜひ今日から意識してみてください!
こちらのブログは、双方に効果的なエクササイズを 医学、論文ベースでご紹介しています。参考まで。
https://note.com/rice_care/n/nfb9effe22aec?sub_rt=share_pw