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「健康で非常識な歩き方」を小学生にもわかるようにざっくり解説してみた!

今回は「歩き方」について。
“常識はずれな歩き方が、なぜ大事なのか?” 小学生にもわかるように
ざっくり解説できるかチャレンジしてみますね。


膝や腰の「ズキズキ」問題

60代〜70代の女性から、こんな声をよく聞きます。

  • 「膝の内側がズキズキする」

  • 「ちょっと歩くと腰がだるい」

  • 「立ち止まって休まないと歩けない」

こうなると、「歳だから仕方ないのよね」と思いがちです。
実は“歩き方”を変えるだけでラクになる可能性があるんです。


そう聞くと、たかし君がこう言うかもしれません。
「やっぱり、速く歩けば全部解決するんじゃね?」
 待って下さい。もしそうなら、マラソン選手は全員ひざ痛知らずです。

“歩き方”って意外と説明しないと理解できないんです。


歩き方の二大流派

  • ヒールストライク(RFS):かかとからドンッと着地。正しい歩き方と言われて来た。靴の歩行の欧米スタイルに多い。

  • フォアフットストライク(FFS):前足のつけ根(母趾球)からそっと着地。浴衣に草履のような古来の日本スタイル

実はこのFFS、もともとはランナーのために研究されていた歩き方なんですが、日常的にも膝や腰への衝撃を減らすことが分かってきたんです。
つまり、常識的な歩き方を少し変えるだけで膝や腰がラクになるんです。

当院でも実践したところ「膝が痛くて歩くこと避けてたけど、これなら歩ける!」「10分で腰がギブアップだったのに、20分歩けるようになった!」
「痛み止めや、湿布がいらなくなった」と、喜ばれています。

ご自宅でできる前足歩きのコツ

  1. 背筋を伸ばし、胸を張る

  2. 母趾球からそっと着地、抜き足差し足

  3. 浴衣をイメージして、小股でテンポよく

さとみちゃんは運動が苦手なのでこう言うかも知れません。
「ちょっと、これってつま先歩きってこと?そんなの無理。
筋肉痛になっちゃうわ!」

 最初はふくらはぎが「おい!働かせすぎ!」と文句を言うかもしれません。でもそれは普段使われていない筋肉が、正しく使われてる証拠ですね。心配いりません。ふくらはぎは筋肉痛になりませんから。

マナブ君が大きな声で昨日見たTVの話をするかも知れません。
「ギルティ!昨日TVで、どっかの大学の先生が大股で、踵から着くように、さっさ、さっさと歩くのが正しいと言ってたもん!

いい加減なこと言ってんじゃねーよ!」

はい。ここで問題が発生します。
多くの人は、常識を覆すことを嫌がる傾向があります。つまり、
非常識なFFSを、大勢の人は受け入れられないのです。
FFSに限らず、権威の前では人は、考えることを停止しがちです。

 仕方のないことだと筆者も思うのですが、
歩行を軽く考えないで欲しいな、と思います。
日常的に五千歩以上は、大人でも毎日歩いているそうです。
毎日5000回の運動習慣があるとすれば、
体質を変えることは簡単でしょう。
めんどくさいからやらない理由を考えるのではなく、
”専門家に3ヶ月は従ってみる”
そんな考え方でチャレンジするのも楽しい。と、
考えて欲しいなと思います。


まとめ

「年齢のせい」と思っていた膝や腰の痛みも、歩き方を変えるだけで未来が変わるかもしれません。
逆に、「正しい」と思っていた従来の歩き方が、じわじわと関節をいじめていた…なんてことも。

知ってるつもりの健康常識は実は、“常識”じゃないのかも知れませんね。

📚参考文献

  • Kulmalaら(2013)
    → FFSのほうがRFSより膝への衝撃が小さい。膝を軽く曲げて着地するので、クッション効果あり。

  • Delgadoら(2013)
    → FFSは腰の動きを安定させる。脊柱管狭窄症の「だるさ」や「歩けない」を和らげる可能性あり。

Kulmala JP, et al. Med Sci Sports Exerc. 2013. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23377837/


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